各都市を1つずつ紹介していこうかと。
まず、初めて訪れた都市、フランスのリヨン(LYON)について。
「まぁなんとかなる」とは言いつつも、やはり初めてのことは不安。ブリティッシュ・エアウェイズの飛行機が成田から出る時は正直チビリそうだった。だけど空の上では引き返すこともできず、そのまま座ってたら寝ちまって、いつのまにか(実際には12時間も経っている)イギリスのヒースロー空港に。ちなみにBAの機内食はあまり美味しくない、さすがイギリス!と思った。

ロンドンのヒースロー空港にて
英語とポンドの世界(空港内)で完全なるアウェー感を満喫し半グロッキー状態。乗継いだリヨン行の飛行機では機内アナウンスが英語とフランス語...あわわ、あわわ...と思っているうちに、1時間弱でリヨンのサン・テグジュペリ空港へ到着。ただ、空から見たリヨンの夜景は、オレンジ色の宝石を一面にちりばめたようで美しく、完全に感動してしまう。この夜景は旅を通して一番感動的だったかもしれない。ちなみに入国カードを書かなかったのに、そのまま通過できてしまったのは良かったのかと時々思う。
初日は日本から予約していたホテルに泊まる。次の日の朝、時差ぼけもなくホテルで目覚め、窓の外を見ると「やっぱり日本と違う所にいる」という実感がわき、期待と不安がよぎる。
朝食後、ホテルをチェックアウトしてまず向かったのがサッカー場であったことは真に自分らしいと思った。外は静かで空気が澄んでいて並木も美しい。当たり前だが周りの人はみんな外国人、看板も何もフランス語、そんなことにも感動。ちなみにサッカー場まで歩いていく途中に生まれて初めてユーロで支払って買った物は、TABAC(タバコ屋)で買った「ツール・ド・フランスのライター」1ユーロである。さらに次に買ったのはリヨンのサッカーチームのエース「No.8 ジュニーニョのレプリカユニフォーム」である。ジェルランスタジアムの向かいにオフィシャルショップがあったもので。
スタジアムの外観を「ほほぅ」と言いながら観察した後、メトロ(地下鉄)に挑戦。果たしてどうやって切符を買えば良いのか...とドキドキしていたが、意外と自販機の操作は簡単で英語表示の切替えもあり、すんなり買えてしまった。ホッとする。ちなみにメトロの切符は東京とは違い、1回券(1.5ユーロくらい)でどこまででも行けて便利。2時間券や1日券、数日券もある。しかも、リヨンの地下鉄は自動ドアである。ものの本によっては手動で開けなければならない、と書いてあったが実際は進んでいるもんだ。
初メトロに乗って、リヨンの主要駅であるパール・デューに着く。パール・デュー駅はデパートと直結していた。しかもデパート内のトイレは無料。ヨーロッパではトイレは治安のため(?)公衆トイレでも20~50セントを払はないと入れないのだが、いい場所をみつけた。そして、ここで初の食事をとる。といってもハンバーガーだったけど。海外ではとにかく挨拶が基本ということで「Bon jour」と挨拶をし、注文は会話帳に書いてあるフランス語を使ってみた。「Un menu hambarger s'il vous plait」。ちなみにmenuとはメニューのことでなく「~セット」という意味。だが、お店の人が何やらフランス語で話してきて、俺が「?」の顔をしていると、結局英語のやりとりになってしまった。彼が言っていたのは「ここで食うのか、それともテイクアウトか」ということだった。情けない話だが、大都市や観光都市では結構英語が通じるので今後も助かることになる。ハンバーガーセットとは言え、初めて食べた異国での食事は嬉しかった。
パール・デュー駅を離れ、地図をもらうためツーリストインフォメーション(以下TI)のある広場まで歩いた。パール・デュー駅付近は割と都会的だったが、歩いているうちに西洋的な建物が多くなり、そして川が見え、橋を渡ったとき思わず「おぉ~!」と唸ってしまった。世界遺産「リヨン歴史地区」が眼前に現れたのである。朱色の屋根の低い町並み、小高い丘の上に立つ教会、広い青空...何もかもが素敵だった。

川からみたリヨン歴史地区の一部
橋を渡ったベルクール広場にTIがあり、地図をもらう。英語をしゃべったためなのか、職員の対応は多少冷たかった。ユースホステル(以下YH:フランス語ではAuberge de Jeunesseという)の場所を聞き、YHへ向かう。YHはメトロの駅ヴュー・リヨンという駅の近くで教会のある丘の中腹くらいにあった。頑張って坂を上ってYHに着きチェックイン。明るく開放的なYHである。YHを使うに当たり、色々とルールを説明された(もちろん英語)が、まぁ日本のYHと大体同じだ。
部屋はドミトリーだけど、俺が入った時はまだだれもいなかった。いずれ外国人たちで他のベットも埋まるだろうと考えると、彼らが来たとき、俺は何を何語で話せば良いのかなどとドキドキした。もちろん俺は日本語と英語意外はほとんど話せないが。とりあえず荷物を置いてバルコニーで一服していると、どうやら日本人と思われる青年がやってきて、双方多少の構えはあったものの「こんにちは」と挨拶をしてみる。...通じた!日本語が通じた!と思った時は、とっても嬉しかった。そして彼との出会いが今後の旅に役立つことになるのである。

YHの窓から旧市街を一望できた
PS.
ちなみにリヨンについて解説しておくと、リヨンはフランス第2、あるいは第3の都市と言われていて、ローヌ・アルプ地方の中心地。地図的に言えば、丁度フランスのヘソみたいなところにある。サン・テグジュペリ空港のサン・テグジュペリはあのサン・テグジュペリであるが、当地ではあまり気にされてないらしい。パリからは超特急TGVに乗って2時間。地下鉄やトラム(路面電車)、バス等のインフラは完璧に整備されていて移動は超便利。織物や美食の街として有名らしい。街を分けるようにローヌ川、ソーヌ川という2つの川が流れていて景色は美しく、特に朱色の屋根の旧市街の素晴らしい町並みはローマ時代からの歴史があり、世界遺産に登録されている。
http://www.tbs.co.jp/heritage/archive/20020224/onair.html