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2008.05.05

[CREATIONReally real work

5/4、世田谷美術館に行き、横尾忠則×荒俣宏の対談を見学。10時頃に入場券を買い、300名くらいの定員のうちになんとか入れた。

14時から始まった両氏の対談は、両氏が古くからの仲らしくちょっとゆるい雰囲気が良かったのと、トークの内容が実に興味深く面白かった。その内容とは、

子供の頃に影響を受けた冒険本(南洋一郎氏)の挿絵の話のこととそういうところから将来が実は決まっていたのではないかということ。ルソーとピカソのこと。海外で気に入って買ってきた美術品などが日本に持って帰ってくるとただの土産物と化してしまうこと(バリの絵画と中国の兵馬俑)。Y字路シリーズや温泉シリーズは特別興味があってやったのではなく色々な偶然が重なったことで「ふっ」としたきっかけで始めただけだったこと(Y字路は現像した写真を見た時に面白そうだと思ったらしい。きらいなはずの温泉は首の神経痛と取材が重なってたまたま。ちょっと拍子抜けしたけど、まぁ人生そういうことなんだろうと納得もした)。悩みに悩んだ実験報告という作品は荒俣さんから言われた「図鑑っぽいね」という「ふっ」とした感想で作品が完成に導かれたこと。温泉シリーズの絵などに散りばめられている摩訶不思議な要素は実は横尾さん自身が温泉地へ行って体験したストーリーを入れ込んだということ(食あたりで救急車)。隠居のススメ。などなど。

以下は心に留め置きたい点

●子供の頃に影響を受けたものが実は大人になっても大きな影響を持つということ
子供の頃の影響というのはよく分かる話かもしれない。今の自分に当てはめると「刑事モノ」や「推理モノ」「歴史モノ」「ロボットモノ」が特に好きということは、子供の頃に親が買ってくれた少年探偵団(怪人20面相)とか吉川英治(三国志とか)ガンダム(ガンプラ)の影響が色濃いんだと思う。絵画教室に行っていたことや図工が好きだったこと等が今Webデザイナーをやっていることともきっと深く関わっているんだと思う。

●土産物と化してしまう美術品の背後には商業主義が入ってきている、つまり「こういうのは売れるんだ」という余計な知恵が作品の質を落としてしまうのだということ。
バックグラウンドがあるからこそ、魂をこめたからこそ、作られたものが一層輝く。

●ものごとは「ふっ」としたきっかけから展開あるいは完成されていくということ。
考えに考えても良いアイデアがでないときには、他の人のちょっとした発言や、夢で見たヘンテコなイメージに助けられる時がある。よく分かる話だ。

●隠居してから本当の作品づくりができるようになるということ。
ビジネスでやっていると色々な人の思惑がからんできて純粋な作品がつくれないということ。隠居した後の人生もなかなか面白そうだと思わせてくれた。成城学園に隠居村ができたら、俺もいつかそこに入りたい。

PS.
体を洗った石けんでそのまま頭を洗うと禿げないらしいぞ。

Posted by inami at May 5, 2008 06:56 PM
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